決め方|トレンドカラー(流行色)は誰が決めるの?いつ、どうやって決まる?

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トレンドカラーはどうやって決まる?ファッション豆知識

 みなさんはその年のトレンドカラー(流行色)をいつ、誰が決めるか知っていますか?

 この記事を見ているということは、恐らく大半の方が流行色がどうやって決まるかの仕組みが気になっているはず。

 そこで当記事では、国際流行色委員会をはじめとしたトレンドカラーの決め方・作られ方についてお話していきます。

 この記事を読むメリットは以下の通りです。

  • トレンドカラーを誰が決めるか分かる
  • トレンドカラーがどうやって決まるか分かる
  • トレンドカラーがいつ決まるか分かる
  • トレンドカラーの信憑性の有無が分かる
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トレンドカラー(流行色)は誰が決めるの?どうやって決まる?

水滴が光る赤いバラ

 ファッションやインテリア等、私たちの生活に欠かせない“色”。

 中でも流行に敏感な方は、その年のトレンドカラーを意識していることが多いです。

 ファッション雑誌でも当たり前のように「トレンドカラー」や「流行色」というワードが飛び交っています。

 しかし、世間は何を根拠にトレンドカラーと言っているのか、定義が曖昧で気になりますよね。

 また、そのトレンドカラーとは一体誰が決めるのでしょうか?

水しぶきをあげる赤いイチゴ

 結論、トレンドカラーの決定には「Intercolor(国際流行色委員会)」と呼ばれる国際機関が大きく関係しています。

 国際流行色委員会とは、国際的な民間の色彩情報団体のこと。

 国際流行色委員会はフランス、スイス、日本の主導で発足し、現在はヨーロッパ、アメリカ、アジアに17の加盟国を持っています。

 誰かがいい加減に決めているのではなく、このような専門団体が正式に決定しているのであれば信憑性が増しますよね。

 ただし、トレンドカラー決定に影響するのは国際流行色委員会だけではありません。

 トレンドカラー決定には国際流行色委員会の他に、JAFCA(日本流行色協会)PANTONE(パントン)といった機関・企業が関係しています。

 そこでここからは、トレンドカラー決定に大きく影響する「Intercolor(国際流行色委員会)」と「JAFCA(日本流行色協会)」、「PANTONE(パントン)」についてそれぞれ解説していきます。

トレンドカラー(流行色)決定に影響する機関と決め方

 ここでは、トレンドカラー決定に大きく影響する3つの機関・企業について解説。

 トレンドカラーは誰が決めるのか、どうやって決まるのか知りたい方は必見です。

【決め方】Intercolor(国際流行色委員会)の場合

Intercolor(国際流行色委員会)の詳細

 Intercolor(国際流行色委員会)は、年2回開催される会議で2年後の流行色を決定。

 6月には2年後の春夏シーズンの流行色、12月には2年後の秋冬シーズンの流行色を選定します。

 国際流行色委員会が発表するトレンドカラーは、加盟している国の代表が集まり話し合うことで決定。

 会議でプレゼンテーションされる500色の中から、毎年特色ごとに20~30色のトレンドカラーが決定されます。

 意外と多くて驚きますよね。

 ちなみに、国際流行色委員会は日本のみならず、国際的な流行色の傾向を大きく左右する機関です。

 よって、日本のトレンドカラーを把握したいのであれば、以下のJAFCAのトレンドカラーを参考にするとよいでしょう。

【決め方】JAFCA(日本流行色協会)の場合

JAFCA(日本流行色協会)の詳細

 JAFCA(日本流行色協会)とは、カラーデザインの向上を目指す日本の一般社団法人のこと。

 JAFCAは国際流行色委員会に出席する日本の代表であり、国際流行色委員会の情報を元にトレンドカラーを発表しています。

 国際流行色委員会の情報を持ち帰った後は、JAFCAに加盟している企業・個人で会議を開き、流行色を決定し発表します。

 JAFCAは日本国内市場向けのトレンドカラーに焦点を当てているので、日本のトレンドカラーをいち早く知りたいのであればJAFCAのトレンドカラーについて調べると役立つでしょう。

【決め方】PANTONE(パントン)の場合

PANTONE(パントン)の詳細

 PANTONE(パントン)とは、アメリカ合衆国に本社がある色見本の企業のこと。

 PANTONEも世界のトレンドカラーを大きく左右する企業です。

 PANTONEは、毎年1度の「PANTONE Color of the Year」にて来年のトレンドカラーを発表。

 PANTONEの発表するトレンドカラーは、基本的に毎年1色か2色。

 よって、PANTONEのトレンドカラーは、これといった流行色を1つ知っておきたい場合に役立ちます。

 ちなみに、PANTONEは流行色を慎重に判断するため、ファッション業界だけでなく映画や人気のある旅行先など様々な分野のトレンド分析を参考にしています。

 これして選ばれたトレンドカラーは、工業デザインやスポーツイベントにも影響を与えます。

 >>PANTONEによる「2000年~2023年」のトレンドカラー(流行色)一覧

トレンドカラー(流行色)はいつ決まる?

緑背景の照明

 ここまでトレンドカラーを決定する3つの機関・企業と、それぞれのトレンドカラーを誰が決めるのかについてお話しました。

 続いてお話するのは、トレンドカラー(流行色)の決定時期について。

 以下に、「Intercolor(国際流行色委員会)」と「JAFCA(日本流行色協会)」、そして「PANTONE(パントン)」のトレンドカラーがいつ決まるのかまとめました。

  • Intercolor(国際流行色委員会):2年前
  • JAFCA(日本流行色協会):1年半前
  • PANTONE(パントン):前年の12月

 トレンドカラーを最も早く決定するのは、国際流行色委員会。

 JAFCAは国際流行色委員会の決定を参考にするため、半年遅れての発表になります。

 PANTONEに関しては、トレンドカラーの発表時期は前年の12月。

 2022年のトレンドカラーであれば、2021年12月の発表ということになります。

 よって、トレンドカラーの発表時期を早い順に並べると以下のようになります。

Intercolor(国際流行色委員会) > JAFCA(日本流行色協会) > PANTONE(パントン)

【信憑性】トレンドカラーは必ず流行するのか?

緑のバブル背景

 トレンドカラーの決定には信頼の厚い国際流行色委員会が関係していますが、それらのトレンドカラーが必ず流行るわけではありません。

 なぜなら、トレンドカラーには予測の側面もあり、決定したトレンドカラーに対し消費者がどう反応するかは未知数だからです。

 しかしながら、ファッション業界がトレンドカラーの決定を参考にしているのも事実。

 トレンドカラーは早くて2年前に決まるので、決定した流行色を軸に商品を展開するブランドも多いです。

 よって、流行るかどうかは別として、トレンドカラーを用いたアイテムを目にする機会は必然的に多くなるでしょう。

まとめ

カラフルなトンネル

 今回は「決め方|トレンドカラー(流行色)は誰が決めるの?いつ、どうやって決まる?」というタイトルでトレンドカラー決定の仕組みについてお話していきました。

 この記事の要点は以下の通りです。

  • トレンドカラーは誰が決めるのか:国際流行色委員会、JAFCA、PANTONE
  • トレンドカラーはいつ決まるのか:国際流行色委員会(2年前) > JAFCA(1年半前) > PANTONE(前年12月)
  • トレンドカラーに信憑性はあるか:必ず流行るわけではないが、信憑性は高い

 あわせて読みたいトレンドカラー(流行色)の解説記事はこちら。

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